テス・運命の女 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
内気でいつも控えめな、教師のテス。離婚して半年たつが、まだその痛手から立ち直れないでいる。もう終わったのよ、あきらめなさい、テス。心の傷を癒そうと、彼女は故郷へ帰ることに決めた。ところが途中車がエンストしてしまい、家まで歩くはめになる。とぼとぼ歩くテスの横に、トラックが追いついて並んだ。聞き覚えのある声が話しかけてくる。「ハロー、テス」とたんにテスの心になつかしさがこみ上げてきた。「ハロー、セス」昔、淡い恋心を抱いた不良少年、セスとの十三年ぶりの再会だった。
雪原のバイキング (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
ジェルム・スポーツウェアの副社長候補ダグニーは、会長の誕生パーティーで会った彼の孫ソーに惹きつけられた。ソーは有望な跡継ぎとしての地位を捨てた男だ。アラスカの大自然のもとで養犬場を開く夢を持ち、今は犬ぞりレースに出場するべく訓練中という一族のはみだし者だ。「なぜ、おじいさまの思いも汲み取ってあげようとしないの?」「きみは祖父とそっくりだ。ぼくの気持はわからないだろうね」“思い上がりだわ。こんな恵まれた環境にいるというのに”独力で苦労しながらキャリアを積んできたダグニーは憤慨した。翌日、彼女は副社長の座を約束され、その条件として、会長からアラスカに発ったソーを連れ戻してほしいと頼まれる。複雑な思いを抱えたまま、ダグニーはアラスカへ飛んだ。想像以上の厳しい自然を前に立ちすくむ彼女の耳にソーの言葉が響く。「賭をしよう。1カ月きみがトレーニングに耐えたらぼくは戻る」
日だまりを歩けば (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
“テレビで見るよりずつとすてきだわ”天気予報キャスターのローレンは初めて会ったサムに胸が高鳴った。彼は彼女が所属するテレビ局と熾烈な視聴率争いをしているライバル局の看板天気予報キャスターだ。サムには独特の魅力があって、ここミネアポリスのツインシティズでは抜群の人気がある。ローレンは毎日ビデオで彼の番組を見て研究しながらも、いつの間にか視聴者と同じくサム自身に見とれてしまう始末だった。2年前に妻を亡くし3人の子供がいる彼も同じ思いだったらしく、ふたりは急接近していく。だが、愛が深まるとともにローレンの心は沈んでいった。彼女にはどうしてもよい母親になれないわけがあった。
恋人がくれた翼―シェルター・バリー物語〈2〉 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
トーリーは姉の名で、姉の身分で生きるしかなかった。何年も、暴力をふるう元夫から逃げ続けているトーリーにとって、事故死した姉になりすますことは、唯一残された道だったのだ。新しい人生を始めた町で少しずつ癒されていった彼女は、やがて誠実で優しいベンという男性と恋に落ちた。そして、離れて暮らすベンの幼い娘が虐待を受けていると知り、ベンが親権を得やすいようにと、身を偽ったまま便宜結婚までしてしまう。幼い子の痛みを心から理解できるのは、かつて継父から虐待を受けていたわたしだけ。トーリーはベンの娘のために結婚したと自分に言い聞かせたが、ベンへの愛は本物だと知っていた。しかし、真実は言えない。元夫の手が刻々と迫っているのだから。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クイン,タラ・T.
アメリカではベストセラーリストにその名が載る人気作家。オハイオ州の生まれで、七歳のころから物語を書き出したという。ヴァイオレット・ウィンズピアの大ファンだった。十六歳からは地方紙に書き始め、大学卒業後、高校教師をつとめながら雑誌にも寄稿。プロデビューは1993年スーパーロマンスから。このデビュー作がRITA賞最終候補に残り、一躍シリーズのトップ作家の一人となった。三部作のあと、単行本も執筆している。現在、夫、十代の娘とアリゾナ州に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
記憶のない目撃者 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
あなたは、ぼくのママ?小さな子供の必死の声が、心を切り裂いた。残業帰りの人けのない暗い舗道で、アビーは小さな男の子に尋ねられた。「ぼくのママ?」必死に問うその声は、アビーの心に突き刺さった。実は七年前、アビーはその子供とちょうど同じくらいの年の息子を亡くしていた。「いいえ、わたしは誰のママでもないわ」と答えたアビーは、その子と一緒に一晩中、彼の保護者を捜しまわることになった。どうもただの迷子にしてはおかしい。自分の名前も住所も母親も、何も覚えていないようだ。アビーの手にすべりこんだ小さな湿った手の冷たさが、彼女の心の奥底を激しく揺さぶった。警察の無線を聞いて、警官であるアビーの元夫レイがかけつけた。記憶を喪失しているらしいこの男の子をめぐって、別れた夫と妻はふたたび愛憎の葛藤のなかに…。
すてきなダンス (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
「ニューヨークに行ってくれたらベッドをともにしてもいいわ」セラピストのレニーの口からとんでもない言葉が飛び出した。目の前の男トリップがにやりとしてうなずく。“いくら彼を飛行機に乗せるためとはいえ、わたし、どうかしているわ!”ニューヨークで3人のミステリー作家を集めて、新作本の販売促進を兼ね、彼らの推理力コンテストが開かれる。宝探しの形式で、手がかりを追つて3人が全米を飛び回るという。しかし、そのひとりトリップは飛行恐怖症のため参加を拒んでいた。そこで、彼の共同執筆者がレニーに依頼してきたのだ。トリップを飛行機に乗せて連れてきてくれたら400ドル支払う、と。いやがる彼を大胆な取り引きでなんとか連れていったものの、その約束を実行しなければならない夜が近づいてくるし、おまけに例の謎解き旅行にも一緒に行くはめになってしまい…。
さよならパリの夢 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
「わたしのこと覚えておいでなんですか?」大学の教授アンディとの10年ぶりの再会に、サラの胸はときめいた。3年前離婚してパリから帰国した彼女は、今5歳の娘とふたり、ワシントンで暮らしている。働きながら大学院にも通うあわただしい毎日だ。もう恋なんて…そう思っていたはずなのに、アンディと一緒にいると温かな満足感を覚える。“でも、深くのめりこんではだめよ”彼とつきあいながらもサラはそう自分に言い聞かせていた。ある日、アンディの家に電話をかけると若い女性が出てきた。どうやら彼には特別な女友だちがいるらしい。“わたしとキスしておきながら、別の女性ともデートするの?”わき上がる嫉妬心に気づいて、サラは自分が信じられなかった。
おお、ジョージア (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
一度結婚に失敗するとこうも臆病になってしまうものだろうか。クレオはひと夏を過ごしにやってきたスワニー川の岸にたたずみ、フレッチャーに心ひかれる自分に逆らうもうひとりの自分を悲しくももてあましていた。いまも、せっかくのデートを寸前ですっぽかしたのを謝るつもりが大げんかになってしまった。私生児だった彼女は祖母に男女の愛は罪だと教えられ、さらに離婚してから男性恐怖症にとりつかれている。“生き方はもうそんなに簡単に変えられるはずがないのだから、いつまでもフレッチャーに思いを寄せていてもしかたがないわ”そこへいつのまにか姿を現した彼が、クレオをじっと見つめて言った。
二度あることは (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
シェリーは伯父から受け継いだ農場で傷心の日々を送っていた。夫が国家機密を盗んでいるところを目撃してしまい、しかも浮気までしていたのを知って、3週間前離婚したのだ。そんな彼女のもとへFBIと海軍情報部の男たちがやってきて、夫のアンソニーは事故で死んだと告げる。だが、呆然とする彼女の目の前に夫と瓜ふたつの男が現れた。「アンソニーなの?あなた死んだはずじゃ…」「いや、ぼくはコード。彼とは別々に育てられた双子の兄弟だ」そしてFBIの要請で、国を裏切った夫の仲間をおびき寄せるため、シェリーはコードと和解した夫婦の役を演じることになった。
光る風の谷間 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
ネバダ生まれのメイは祖母の故郷バスクに行くのが夢だった。そのために大学で5年もバスク語を専攻し夜はカジノでアルバイトをして頑張ってきた。そしてその機会が突然訪れる。バスク語教授ピオがメイにプロポーズして断られた直後謎の死を遂げ、彼女に保険金をのこしたのだ。メイとしてはその死にも負い目があるのに保険金など受け取れない。彼の故郷バスクに行って遺族にこのお金を受け取ってもらおう。ところがピレネーの町にピオの家は見つからなかった。そして祭りの夜それとは知らずにピオの兄、ロレンスと恋におちてしまう。ロレンスは“生涯に一人の女性しか愛さない”名家の家長だ。メイも心から永遠の愛を信じて結婚したが、そこへ一通の不幸な手紙が舞い込んだ。
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